一番最悪なニキビとは

 実はニキビにも重症度のランクがあります。ランクは1から6の6段階に分かれていて、数字が大きくなるほど重症となります。またどのくらい重症かによって、治療法も異なってきます。1はほとんど無症状、2は軽く炎症を起こしていて他人が確認できる状態を指しますが、最悪の6はどういう状態でしょうか。
 簡単に言うと、炎症を起こしたニキビ同士が相互に結合している状態が、重症度6のニキビです。ニキビは最初は毛穴に皮脂がたまるだけなのですが、場合によってはその皮脂に雑菌が繁殖して炎症を起こすことがあります。その炎症がひどくなり、さらにニキビ同士がつながって顔のかなり広範囲に広がった状態が重症度6のニキビなのです。ちなみに当然ですが、ニキビは重症化するほど治りにくくなるので、この段階まで進んだニキビの自己治療はほとんど不可能です。
 ところでニキビ治療薬のアゼライン酸ですが、この薬の単独使用で完治を期待できるのは、せいぜい重症度3(脂質によってふくれあがっているが、まだ炎症は起こしていない状態)までです。アゼライン酸は主に角質の過剰発生を防ぐことで、毛穴がつまるのを防ぐ薬です。これによって新たなニキビの発生を予防するのが主作用であり、炎症を治す効果はあまり期待できません。一応の抗菌作用もありますが、皮膚の奥深くで繁殖している雑菌を殺すほどの力はないのです。よってすでに炎症を起こしているニキビを完治させる効果は期待できません。
 ただしアゼライン酸を重症のニキビ患者が使用してもまったく無意味だということではありません。すでにできてしまったニキビを治すことはできなくても、新しいニキビの発生予防にはなるからです。もちろん既存のニキビの治療には、他のもっと強い薬が必要になりますが。

各ニキビについての段階注意点

ニキビは進行していくものですので、現状を確認してどの段階にあるのか見極めてから治療をしなければ、効き目が出ないことにもなり兼ねません。ニキビの進行状況はよく色で例えられ、早い段階から順に毛穴の詰まった白、毛穴にたまっていた皮脂が表面に押し出されて酸化した黒、菌が増殖して炎症を起こしている赤、細胞が壊されて化膿してしまう黄、という流れで進行していき、状態が進むにつれて治療しにくくなり薬もより強い物を使うようになります。
ニキビ予防や初期の段階にできた白ニキビの対策に使われるアゼライン酸は、日本国内では医薬品として認可されていない薬ですが、海外では30年前からすでに利用されているメジャーなニキビ治療薬です。原材料がライ麦や小麦などの穀物や、酵母を使用しているとあって、化学合成物質ではないという点も、長年海外諸国で利用されてきた理由なのでしょう。
アゼライン酸のメリットは肌に対する副作用が少ないことで、日中も使用できるので紫外線対策のためのUVクリームなどとの併用が可能です。副作用は少ないとは言ってもアゼライン酸は酸なので、肌に塗ると少し刺激があります。肌が敏感になっている方は赤みが発生したりかゆみが出ることもありますが、大抵はしばらくすると治ります。使用していてかゆみなどが気になる場合には、一旦使用を中止して様子を見ることをおすすめします。
症状が進んでしまったニキビに対しての効果はあまり期待できないのですが、美白作用があるのでニキビ跡で色素が沈着した部分に塗ると沈着の改善が期待できます。ニキビが頻繁にできる場合は、予防として朝晩のお手入れの後アゼライン酸を塗っておくと、発生前に防ぐことができるので、治療の手間が省けます。

アゼライン酸で美白、ニキビ改善

アゼライン酸は、日本ではニキビ治療薬としては認められていませんが、ヨーロッパやアジアやアメリカでは30年以上前から、ニキビ治療薬として認められています。
ニキビは思春期になると男性ホルモンの分泌がさかんになり、毛穴に皮脂が詰まり、さらに皮膚表面の角質が厚くなり毛穴をふさぎ、
ぶつぶつ(面ぽう)が出来た状態から始まります。
アゼライン酸のニキビに対する作用は、まず面ぽう(コメド)を解消する作用があります。
2つ目の作用は皮脂の分泌を抑え、ニキビの予防と悪化を防ぎます。
3つ目は、毛穴の底で、空気がないと増殖をしてニキビが膿む原因となりアクネ菌を殺菌します。
さらに、アゼライン酸は酸化を抑制する作用があり、活性酸素を抑え炎症の悪化を抑え、皮膚の酸化もおさえることで、ニキビの予防や悪化を防ぎます。
特筆すべき事は、アゼライン酸にはメラニン色素の生成を抑える作用(美白作用)があり、ニキビ後の色素沈着を防ぐ効果が高い事です。
アゼライン酸は、もともと穀物や酵母に含まれている成分で、日常の食事由来の成分ですので、使用しても安全性の高い成分です。
しかしながら、医薬品として日本でしようが許可されているニキビ治療薬に比較すると、効果はおとなしいのです。
ニキビ治療に関しては、医薬品として使用の許可をされている薬を大1選択薬として海外では普通に用い、アゼライン酸肌2選択薬として使用されています。
ただ、この薬に必ずと言って現れる皮膚が赤くなったり、細かい皮膚がはがれおちるという副作用に比べて、わずかに皮膚が赤くなる程度の随伴症状が、あらわれる場合があると言うだけです。
もともと、効果が穏やかな薬ですので、重症のニキビの治療には皮膚科で抗生物質の投与を受ける事をお勧めします。